日本では探偵をテーマにしたドラマも多いですが、ドラマで登場する探偵はIQが高くて警察も解決できないような事件を解決する名探偵という設定がほとんどですね。
実際のところ、テレビドラマやアニメで見る名探偵と実際の探偵は同じなのでしょうか?
気になる探偵業の実態に迫ってみたいと思います。
探偵になるのに資格は必要?
弁護士になるには司法試験、警察官になるには国家公務員試験に受からなければいけません。
では探偵になるには資格取得が必要なのでしょうか?
答えはNOで、国家資格や公的な資格の類は必要ありません。アメリカでは探偵になるには資格が必要だそうですが日本では必要ありません。
ちなみに日本でも探偵としての技能・力量を証明するために日本探偵業協会が定めた「一級探偵調査士検定」や「探偵技能検定」という民間資格がありますが、絶対に必要ではないのです。
ただし、誰でも始めようと思えばその瞬間に無条件に探偵業を始められるわけではありません。
公安委員会に届け出が必要
資格は必要ありませんが警察署を経由して公安委員会に届け出をする必要があります。
警視庁のホームページを見てみると、探偵業を営もうとする人は…
探偵業務を開始しようとする日の前日までに公安委員会(警察署経由)へ届出をしなければならない。
引用元:警視庁公式サイト
と記載があります。ただし許可制ではなくて届け出制ということなので、届け出さえすれば探偵になることができるということではあります。
大阪で探偵に浮気調査を依頼しようと思った場合には、必ずこの探偵業登録があるところへ依頼するようにしましょうね。
ちなみにこのサイトで載せている探偵事務所は全て大阪公安委員会が発行している探偵業届出証明書があることを確認しています。
探偵の仕事内容は?
冒頭でも触れましたが、日本人の探偵に対するイメージって、推理能力がある名探偵に偏っていませんか?
最近は実際の探偵業に近い内容の探偵ドラマもあるみたいですが、推理をして難解な犯罪を解決するような探偵を思い描く人も多そうです。
探偵の調査内容
探偵の仕事の基本は何かを調査することと言えます。
推理とは違って、頭がずば抜けて良くないとできないというよりは、訓練によって身につく能力がほとんどでしょう。
主な調査は以下のようなものがあります。
- 浮気調査
- 素行調査
- 所在調査
- 人探し行方調査
- 信用調査(資産や負債、隠し財産の発見)
- 身元調査
- 盗聴発見調査
浮気調査は分かりやすいところですが、それ以外にも、行方不明になっている人や消息不明になっている古い友人などの人探し調査、結婚に踏み切る前の身元調査や素行調査などの仕事もあります。
ここからも分かるように、現実の探偵業に必要な能力は以下のようなものです。
- 尾行や張り込みの能力
- 聞き込みや取材の能力
- 資料やデータの活用能力
あまり頭の良さとは関係のないものが多いですよね。
探偵事務所にとって一番大切なのは調査力の高さですが、探偵学校で鍛えられることで身に着けることができます。
大手の探偵社では調査能力の高さを維持するために警察OBが在籍していることもあるんですよ。